四季のスケッチ ~Esquisse des Quatre Saisons~

元々、別個に作曲もしくは編曲をしていたものを四季をテーマとして 

「四季のスケッチ ~ Esquisse des Quatre Saisons~ 」という曲集にしてみた。小品として演奏していただけたら幸いである。 

春|les jours de printemps(レ・ジュール・ドゥ・プランタン)~春の日々~  作品6(Original:flute&guitar)鈴木大介・立命館大学のために 2006年5月13日作曲 

「Les Peties Vacances 2005」に引き続き、ボサ・ノヴァ風の小品。「Les Jours de printemps」は「春の日々」。パ リの南西にあるブーローニュの森の中にある庭園「 ジャルダン・バガテール(Le Jardin de Bagatelle)」を歩きなが ら、数々の薔薇を見ながら歩いたときの記憶をスケッチした曲。ちなみにここの庭園では、毎年6月に薔薇国際コン クールが行われ、この時期の人々を楽しませている場所。初演をした立命館大学のキャンパスと、この曲のイメージが 偶然だが、どことなくリンクしたのを覚えている。 

夏|Lʼété(レテ)~あの夏へ~ 

 作品5(Original:flute&piano)安藤 玲子のために 作曲:2008年6月8日 

 昨年、友人の安藤玲子さんご夫妻のお祝いのために書き下ろした曲。断片的な草案は2006年にあったのだが、安藤 さんのために完成。夏は完全燃焼できる素敵な季節。ブルーで透き通ったイメージ。ずっとそんなお二人でいてくださ いと願って作った。他にも聴いてくださった人が、この曲で心だけでも南の島へ旅が出来たらうれしい。ギターにもア レンジしたが、どちらも趣が若干異なって面白い。 

秋|ある秋の事 

 作品43(Original:flute&piano)上田陽/䉈橋小学校のために 2008年12月3日作曲 

 䉈橋小学校の子供たちは、何度か演奏会で共演したり、聴いてくれたりしてくれているのだが、先生方も含め何かお 返しが出来ないかと思い、ささやかながら作った小品。秋の枯れ葉が舞うのどかな学校の校庭をイメージした。それと 重なるように、自分がその頃に、忙しく疲弊していた日々の情景も中間部に織り交ぜた。なんとなく対照的な状況が目 に浮かぶ。 

冬|The First Noël(ザ・ファースト・ノエル)~牧人羊を~ 

 作品42(Original:flute&piano)上田陽のために 2008年12月7日作曲 

 2008年12月14日に開催した四日市市市制111周年記念コンサートでの、「四日市の四季」をテーマに演奏した際 の「冬」に使用するために編曲した作品。「The First Noël」は邦題では「牧人羊を(まきびとひつじを)」賛美歌 103番として広く歌われているが、この曲自体は16世紀頃から存在するイギリスのクリスマスキャロル。「Noël」は、 ラテン語のnatalisから派生している言葉で「誕生」を意味する。従って「First Noël」はキリストの誕生を意味する。 羊飼い達が羊の群れの番をしていたその夜に、空から神の使いが現れる。そんなイメージに同じクリスマス・キャロル 「Silent Night! Holy Night!(聖しこの夜)」が一瞬現れる。 

2009年10月 

荒川洋 

http://hiroshiarakawa.com 

荒川洋|四季のスケッチ(フルートとピアノのための)

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